出雲そば大黒屋
伸太郎1号がいつも手軽に食べに行くベストスリーで、
堂々の第1位は「出雲そば大黒屋」の釜揚げそばです。
どんぶりにそばつゆと、今まさにそばを茹でている釜のそば湯を入れ
茹でたてのそばを移し、ねぎ、もみじおろし、のりを手早く載せます。
オ~、釜揚げそばのできあがりです。
出雲そばは殻つき(玄そばという)のままの実を挽いた粉を使うので
色は黒っぽく、よく見るとぽつぽつと殻が入っているのがわかります。
一見、雑に思えますが、じつは蕎麦の実は中心の白い部分より、
殻の部分に栄養や旨みをつくる成分が多くあるのです。
さらに、こしが強く香りも高いので最もそばらしさを味わいたいのなら、
出雲そばのように玄そば挽きの方が良いと言われています。
むかし、出雲には不昧公と言う庶民に愛されたお殿様がいました。
今の松江市が茶処、菓子処になったのはこの不昧公のおかげです。
そして、当時、庶民の食べ物だったそばを他の殿様方に広めて、
そばの地位向上、品質向上に努めたのも不昧公さんでした。
出雲そばと言えは丸い形の割子そばがよく知られています。
割子は江戸時代にそばを野外で食べる時にそばを入れた弁当箱で
当時は様々な形をしていたようです。
明治になって松江警察署長さんが、洗い易いという衛生的観点から
割子を丸型にした方が良いという発案から丸型になったそうです。
もちろん、僕は割子そばも大好きなので、いつも大黒屋さんに行くと
釜揚げそば(460円)と割子そば1枚(210円)をいただきます。
ビタミン、ミネラルが豊富なそば湯がたっぷり飲めて大満足です。
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